NPO法人 北九州地域感染制御ティーム「KRICT」
理事長 松本哲朗
KRICTは、感染制御における地域連携を図るため、2002年に医師、看護師、薬剤師、検査技師などの専門的な知識と技術を有したメンバーで、自らの知識や技術の向上と地域ボランティア活動を行う組織として結成しました。2003年にNPO法人として認可を受け、すでに23年にわたり活動してきました。アウトブレイク時の緊急対応や施設内での感染制御ラウンド、感染制御に関する質問に対する回答、啓発資材の開発と販売、種々の研修会・講習会の企画・運営、行政への助言・提言などを行っております。感染制御は各施設や個人・団体が自らの責任で行うものですが、正しい知識と技術を必要とするため、常に自ら研鑽を積み、高めていくことが重要です。このような目的で個人や団体が行う感染制御に関する活動をサポートするのがKRICTの主な活動です。KRICTには、3種類の会員があり、個人会員、施設会員、賛助会員となっています。現在では、個人会員100名、施設会員118施設、賛助会員7社となっております。20名を越す役員を中心に種々の活動を展開しています。我々は、それぞれの現場で、現場の方々と一緒に問題解決に当たる「現場主義」をモットーとしています。そのために、いろんな現場へ出かけ、現場での実地指導や討論を通して、正しい知識と技術の普及に努めています。また、KRICTは、地域の医療関連施設をはじめ、学校・幼稚園・保育所などの施設、集会や会合を主催・後援する個人や団体、食事を提供する個人や施設などに対しても、感染の集団発生の予防と発生した場合の対応について研修や技術的サポートなどを行っています。
感染症の流行は施設単位で起こることも多いのですが、地域への拡大が起こり、地域単位での対応も必要となります。KRICTでは地域での流行情報やその対策について発信し、地域ぐるみの感染対策を推進しています。昨今のCOVID19の流行は、このような地域単位での対応を求められ、協力体制の確立と強化を必要としました。対策については行政が中心とならざるを得ませんでしたが、行政の要請によりKRICTが種々貢献してまいりました。KRICTが築いてきた地域における感染対策の施設横断的な協力体制が一定の役割を果たすことができたと自負しております。現在では、多くの病院で感染制御に関する組織が作られ、常勤職員を配置しているところも増加してきました。このような感染制御に関する組織作りは進んでいるものの、未だに未整備の組織も多く存在します。また、病院をはじめとする医療関連施設ばかりではなく、人の集まる場面では、感染制御の考え方が必要になります。KRICTは、身近な感染対策の啓発・普及も実践しており、益々その使命の重要性を認識しています。
KRICTでは、先述の3種類の会員を常に募集しています。一緒に、地域における感染制御活動を行う仲間を求めております。KRICTの活動にご理解を頂き、さらなるご支援をよろしくお願いいたします。